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トリプル改定!2024年度報酬改定のポイントを整理

コラム

行政書士

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2024年度トリプル改定

来年度の診療報酬改定は、6年に一度の医療・介護・障害福祉サービスのトリプル改定です。
トリプル改定にあたり課題になっているのが、「2025年問題」と「2040年問題」です。

背景にあるのは超高齢社会問題。団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年を控えており、2040年には高齢者人口がピークを迎え、医療・介護のニーズの増加や生産人口の減少によるマンパワー不足が課題です。そういった問題の解決を視野に入れた非常に重要な改定になります。

そこで、来年度改定の注目ポイントを整理していきます。

診療報酬改定のスケジュール

2024年度の診療報酬改定の施行時期は、診療報酬改定対応の負担軽減のためとし、例年より2か月後ろ倒しされ、6月1日施行となる見込みです。しかし、薬価の改定は従前通り4月1日施行です。

これにより、4月と6月で2度も患者負担が変わる場合があるため、混乱がないように受付での説明や掲示の対応など準備が必要です。

改定のポイント

▶医療・介護・障害福祉サービスの連携

医療において生活への配慮の視点が重要視され、地域包括ケアシステムの実現に向け、かかりつけ医機能や在宅医療などの各関係機関の連携体制構築に係る評価方法が検討されています。

▶医療・介護DXの推進

医療機関同士の連携や、医療介護の連携、地域包括ケアシステムの構築においてデジタルツールの活用は情報共有にとても有効とされています。DXに対応するためには、電子処方箋や電子カルテシステムを導入するなど体制を整えることも必要です。
また、医師の働き方改革に対応するため、勤怠管理システムの導入や、医療従事者の負担軽減・勤務環境改善における評価も議論されています。

改定に関連する改革の注目ポイント

▶第8次医療計画

2024年からスタートします。
医療・介護費用の増加、マンパワーの確保やDX推進などの課題が含まれており、効率的な医療提供体制の構築への対応策が求められています。

▶医師の働き方改革

2024年4月より始まりますが、医師の勤怠管理や労働時間の短縮などが重要な課題になります。
今回の診療報酬改定上の対応を踏まえて、働き方改革推進に対する評価の在り方が論点になっています。

まとめ

来年度の改定により、様々な変更や重要な改革が行われる可能性があります。
「治す医療」から、「治し、支える医療」への移行として各機関での協力体制の構築が必要になります。
改定に向けて、今からできること、変化へどう対応しておくべきなのかを検討し、早期に準備を進めることが大切です。

コラム執筆者

税理士法人アミック&パートナーズ 

アミック行政書士事務所

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