【必見】宇都宮であなたにピッタリな税理士への相談方法
時代の変化と共に、企業・事業主から税理士に求められる役割の変化。宇都宮で経営をする方にとって、地場で頼れる顧問税理士の有無は経営への影響を及ぼします。
本記事では、数ある宇都宮の税理士の中から、ご自身にピッタリな税理士を見つけて、どのような相談をするべきか?具体的な相談方法をご紹介しています。現在、宇都宮で税理士への相談を検討している方はぜひご覧ください。
相談先は宇都宮の税理士が良いのか?
宇都宮で経営をされている、あるいはこれから起業を考えている方、税理士探しの際に何を基準に探したらよいか迷ってしまう方が多いと思います。
選定の際にまず検討していただきたいのは、税理士事務所の所在地です。地場、近県、都内など選択肢はたくさんあります。
所在地に加えて、宇都宮の税理士事務所の状況を考慮したうえで判断いただくのがよいでしょう。
相談をするなら地場の税理士が良いのか?
地場の税理士であれば、緊急の際もすぐに顔をあわせ、相談することができます。また、地方銀行や信用金庫との繋がりもあるため、融資などの対応がスムーズであったり、地場の助成金や補助金などの情報も迅速に得られたり、地場の特性を理解した上での経営アドバイスも期待できるというメリットがあります。
ただし、海外進出や全国展開を考えている場合は、地方だと対応できる事務所が少なく、選択肢が狭まってしまいます。そのような将来展開を考えている方にとってはデメリットとなり得る可能性があります。
宇都宮に税理士はどのくらいいるのか?
宇都宮市には、336名の税理士の資格者がいます。税理士事務所を開業するにあたり、税理士資格の登録は必須です。
ただし、税理士1人に付き全員が事務所を開業しているわけではありません。ただ、宇都宮市だけでも多くの選択肢(税理士資格者の数)があることがわかります。
※令和4年10月26日現在「関信越税理士会宇都宮支部所属人数」より参照
宇都宮の税理士の特徴は?(個人事務所と法人事務所)
税理士事務所の形態は2種類に分けられます。1つ目は税理士は基本的に1人の個人事務所、2つ目は税理士が複数人所属する税理士法人です。
※個人事務所でも、複数名の税理士が所属している場合もあります
ここでは、個人事務所、税理士法人それぞれのメリットデメリットを解説していきます。
個人事務所のメリットは、少人数運営であり代表税理士との距離も比較的近いケースが多いことです。デメリットとして想定されることは、代表税理士へ業務が集中しやすいかつ小規模のため、対応できる業務範囲や専門分野が限られる可能性があることです。
一方、税理士法人(法人事務所)はどうでしょうか?宇都宮には、現在税理士法人が36社あります。
※令和4年10月26日現在「関信越税理士会宇都宮支部所属人数」より参照
税理士法人のメリットは、複数の税理士が所属しているため、経営相談、高度税務である相続や贈与税の相談・申告など、幅広い分野や業種に対応できることです。また、税理士の所属数のみならず、所属する職員数が多い傾向があるため、組織的なサポートやバックアップが得られやすく、安心感も得られやすいです。
デメリットとしては、意思決定に時間を要する可能性があります。担当税理士・職員が個人単位で独立した動きをするよりも、組織的な統一見解を用いて支援をする傾向があるためです。
以上を踏まえたうえで、ご自身に適している税理士事務所の形態を選定することをおすすめいたします。
宇都宮で税理士の選び方
宇都宮市で税理士を探す場合、どのような基準で選定していくべきかを解説します。
第一に、積極的に新規の相談を受け付けているか?
そもそも、相談を受け入れているのか?前提となる点です。所属税理士が高齢のため新規を受け付けない、人員的に新規を増やせないなどの理由により、積極的に新規の受け入れをしていない事務所もあります。宇都宮市内でも、税理士事務所毎に状況は異なります。
ホームページ上に記載されている新規相談の受け入れ状況、セミナー・イベントなどによる税理士事務所の露出などにより、積極的に相談を受け付けているかどうかを見極める必要があります。
初回の無料相談を受け付けているか?
報酬を支払い正式に依頼をする前に、直接会って相談することは税理士選びでとても重要です。
しかし、初回の依頼を検討する段階で、無料相談を受け付けていない税理士事務所も存在します。初回無料相談の可否が税理士事務所の良し悪しを図るという意味ではありませんが、上述の「積極的に新規の相談を受け付けているか?」にも関連する点です。
税理士への依頼を検討する際は、事前に初回の無料相談を受け付けているかどうかを確認したうえで、判断しましょう。
これだけでOK!5つのポイント
税理士へ初回相談する際のチェックポイントは次の5点です。
1. 顧問料に含まれる業務範囲は明確であるか?
税理士への報酬で毎月かかる顧問料に対する業務範囲をしっかり確認する必要があります。価格だけを比較し、一番安い税理士と契約したら、面談は年1回だけ、業務毎に追加料金が発生する…ということもあります。
そこで、「面談方法(オンラインor対面)・訪問有無・訪問(面談)回数」をまず確認する必要があります。当然、面談の回数に比例して、顧問料は高くなります。価格重視の場合は面談回数を減らせばその分安くなります。ただし、タイムリーに経営状況を知りたい、毎月経営アドバイスがほしいなどの要望がある場合は削るべきではありません。事前に自社の求める内容を明確のうえ、検討をしましょう。
また、顧問料に加えて「決算(確定申告)料」「記帳代行料」「その他」などの報酬が必要です。いずれも、依頼後に想定していなかった追加料金とならないように、予め確認しておくことをおすすめします。
2. 求めるサービスを受けられるか?
税理士が提供するサービスは主に以下です。
・月次監査業務
・決算業務
・経営アドバイス
・税務会計相談
・資金繰り相談、融資対応
・税務調査立会い
その中で、自社の求めるサービスが受けられるのかが重要です。「税務調査は対応できない」「申告だけならやってるけど、経営アドバイスはできない」という税理士事務所も存在します。また、担当税理士・職員により得意分野があります。上記サービスの他に、相続・贈与関係や国際税務などを希望される場合は、予め専門家が所属しているかを確認する必要があります。
3. 社風・人柄の相性は良いか?
初回の無料相談の際、可能であれば直接面会・税理士事務所へ訪問し、面談の担当者や税理士事務所自体の雰囲気を確認することが大事です。
実際に税理士事務所へ訪問し、「合わない」と感じる部分があれば、今後コミュニケーションをとる際にもストレスとなり、結局相談がしづらい要因にもなり得ます。税理士は経営のパートナーとして、ご自身の感覚に合う事務所を選択することをおすすめします。
4. 自社業界の知識はあるか?
税理士事務所が自社の業界の知識を持っている場合、より適切な経営アドバイスなどが受けられます。ただし、税理士事務所自体は自社業界の専門家では無いため、必ず求めるべきポイントではありませんが、サービスの付加価値として判断ができます。
実際に、自社の同業他社の顧問やサポート実績があるのかなど、確認してみるのがよいでしょう。
5. 事務所の場所・規模はどのくらいか?
宇都宮市内で税理士を探す場合、基本的に会いやすい距離であるかと思います。予め、自宅・自社オフィスと事務所の所在地について、距離の支障が生じないか(遠方過ぎないか)?を双方で確認しておきましょう。
また、事務所の規模(所属する従業員数)は、宇都宮市内でも税理士1名の事務所から税理士及び担当者が数十名在籍する事務所まで選択肢が分かれます。自社の要望に適したサポートが得られるであろう、事務所の規模を選択する必要があります。
税理士への相談手段
具体的に、税理士への相談手段を解説します。
税理士と接点を持つ手段から、どのような内容を初回相談ですべきかをご紹介します。
税理士と接点を持つ4つの手段
税理士と接点を持ち相談をする際の手段は主に4つです。それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
1. 知り合い・銀行経由の紹介
メリット:どのような税理士事務所であるかについて、事前に第三者より情報を得られる
デメリット:紹介元との関係性があるため、合わないと感じた際に断りづらい(付き合いで契約に至りやすい)
2. 税理士紹介会社経由の紹介
メリット:一度に複数の税理士事務所から見積が取れる。自分で探す手間が省ける
デメリット:宇都宮で全ての税理士事務所が登録しているわけではなく、最適な選択を模索しづらい
3. 税理士事務所主催のセミナー・イベント経由
メリット:相談を検討前より、税理士事務所の雰囲気や専門性・知識量を測ることができる
デメリット:セミナー・イベントの機会が限られているため、検討期間に時間を要する
4. ホームページ経由の問い合わせ
メリット:いつでも探すことができる。ホームページ上で雰囲気や専門性、自社に適したサービスであるか吟味できる
デメリット:宇都宮の税理士事務所の中でも、限られた情報しかホームページで公開していない先がある
税理士へどのような内容を相談できるか?
昨今、税理士に求められるサポートは、税の申告書を作成するだけではありません。事業を継続していく中で、経営に関する様々なお悩みが出てくるため、経営パートナーとしての目線で相談をしてみましょう。
そこで、主に以下6つを初回相談で確認してみましょう。相談に対する明確な回答が得られる場合、経営パートナーとしての安心感が高いです。
1. 自社の会計・経理に関する相談
自社の帳簿の付け方や領収書の整理の仕方、会計ソフトの使い方など、経理に係る相談です。税理士に相談することで適正な会計処理が可能になります。
2. 節税方法の相談
「適正な方法で節税したいけど、やり方がわからない」とお悩みではありませんか?
間違った節税対策をすると、税務調査が発生する可能性が高まります。相談時に、自社の状況に応じた適正な節税の方向性を提案してもらえます。
3. 各種届出に関する相談
開業時より、税務署に提出する書類があります。開業前から開業後まで、貴重な時間を書類の準備や提出に時間を割かないために、予め届出に関する相談を行い、届出の種類やサポート内容を確認しておきましょう。
4. 自社の経営状況の把握(他社比較)
「経営状況をタイムリーに確認したい。わかりやすい説明がほしい」など、お悩みはありませんか?
月次試算表や決算書は情報の宝庫です。経営状況をタイムリーに把握し、経営の意思決定に活かすための相談をしてみましょう。さらに、同業他社と自社の決算数値を比較することによって自社の強みと弱みを把握できます。収益性・安全性・資金力・効率性など、会社の健康状態を把握するためのサポートが得られるかも確認しておきましょう。
5. 資金繰り・融資の相談
あなたは、会社の現預金がどの程度あるか即答できますか?
資金繰りは、会社のお金を適切に循環させるために状況を把握することです。改善するためには、悪化原因を正確に把握し、体質改善を図る必要があります。また、金融機関から融資を受ける際には、経営者の信用力がポイントです。金融機関への対応次第で融資結果が大きく変わる可能性が高いです。資金繰り・融資に関する相談が可能であるかを確認しておきましょう。
6. 相続に関する相談
「相続税が発生するのか?」「今から相続対策がしたい」「初めての相続税申告でわからない」など、相続に関する専門的な相談が可能であるかを確認しておきましょう。
相続税のシミュレーションによる相続対策、相続が発生した場合の申告義務や相続税の有無など、相続分野のサポート内容は税理士事務所により、専門性・対応が分かれやすいポイントでもあります。
税理士へ相談する前の心構え(まとめ)
宇都宮市内で、ご自身に適した税理士への相談方法をご紹介しました。宇都宮で経営をする際に、
・何故地場の税理士事務所がよいのか?
・税理士はどのように選んだらよいのか?
・税理士へ相談する内容は?
など、ポイントを解説をしました。
昨今、税理士に求められる役割が変化していく中、税理士へ依頼を検討される方も考え方・依頼するサポート内容を変化させる必要があります。その際、予め税理士への相談方法の基礎知識を持っておくことが重要です。
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コラム執筆者
税理士法人アミック&パートナーズ
山田 久美子